交通事故施術に関する症例

患者様の年代

40代

患者様の性別

女性

ご職業・生活スタイル

デパートの販売員として勤務。接客対応や商品陳列、在庫の上げ下ろしなどで腕を使う動作が多く、1日を通して上肢を酷使する業務が中心。勤務後は腕や肩周囲に強い疲労感を自覚しやすい生活スタイル。

症状の発生時期・きっかけ

11月上旬、自転車で走行中に後方から接近してきた自動車のサイドミラーが右腕に接触し、その衝撃でバランスを崩して転倒されました。事故直後より特に頸部から肩、上腕にかけての疼痛が強く出現したとのことです。その後、時間の経過とともに痛みは持続し、加えて右肘から先、小指側にかけて痺れ感が出現いたしました。日常生活や業務中の腕の使用時に症状が増悪し、安静時にも違和感が残存している状態です。頸部の可動時や腕を挙上する動作で、症状が誘発される状態が続いております。

日常で何ができなくて困っていたか?

頸を左に回旋、または左側屈する際に痛みが強く出現するため、後方を振り返る動作や周囲を確認する動作が困難となっておられました。具体的には、横断歩道で左右を確認する場面などで苦痛を感じておられたようです。また、右手の痺れや疼痛により力が入りにくく、物を握る動作が不安定となり、買い物袋やペットボトルを持つこと、調理時に包丁やフライパンを扱うことにも支障が出ておられました。お仕事中の接客や商品陳列、在庫の持ち運びでは症状が悪化し、業務効率の低下や精神的な負担も大きく感じておられたとのことです。

どのような施術を行ったか?

事故による頸部および右上肢への負担を考慮し、炎症状態や疼痛の程度を確認しながら施術を行いました。主に後療法として、頸部から肩、上肢にかけての筋緊張を緩和し、関節可動域の軽減が期待できることを目的とした手技療法を実施いたしました。過度な刺激を避け、症状の変化を確認しながら段階的に施術を進めております。また、血行促進と疼痛緩和を目的として温罨法を併用し、筋緊張の緩和と回復を促しました。さらに、疼痛や痺れの軽減を目的に電気療法を行い、神経および筋への負担軽減を図っております。施術後は症状の変化を確認し、日常生活での注意点についてもアドバイスをさせていただきました。

施術のポイント・解説

本症例では、事故の衝撃により頸部から上肢にかけて筋緊張と神経症状が混在している点を重視いたしました。急性期以降であることを踏まえ、強い矯正や過度の刺激は避け、症状を悪化させない施術選択を行っております。後療法では、頸部の可動時痛と上肢の痺れの関連性を考慮し、頸肩部から前腕までの連動性を意識したアプローチを行い、局所だけでなく全体のバランス調整を重視いたしました。温罨法は筋緊張を緩め、神経への圧迫を軽減させる目的で導入し、手技の効果を高める補助として使用しております。電気療法は疼痛緩和を第一の目的とし、刺激量や通電部位を症状に応じて細かく調整する点に技術的なこだわりを持って対応いたしました。

通院頻度・期間の目安

医師による診察を参考にし、骨折や重篤な神経障害が認められないことを確認したうえで通院計画を立てました。疼痛や痺れが比較的強く、日常生活や業務に支障が出ているため、初期は症状の安定を目的に週3回から4回程度の通院を目安としております。経過観察を行いながら、医師の所見や症状の軽減が期待できる度合いに応じて通院頻度を調整し、最終的には週1回から2回へ移行いたします。通院期間は約3か月から4か月程度を想定し、連携を取りながら対応する方針といたしました。

施術後の変化・現在の状態

通院開始から現在で約3か月が経過しております。安静時に感じておられた右上肢の痺れはほぼ消失し、日常生活の中で強く意識することはなくなっておられます。頸部から腕にかけての疼痛も徐々に軽減しており、業務中の接客や商品作業においても、大きな支障は少なくなってきておられます。一方で、事故前と同様の状態に完全に戻ったとは言い切れず、動作によっては違和感が残存するため、引き続き経過を拝見しながら施術を継続しております。

患者様からの喜びの声

事故後は首から腕にかけての痛みや手の痺れが続き、お仕事や日常生活に不安を感じておられましたが、通院を重ねるうちに少しずつ症状が軽くなっていくのを実感していただけました。「毎回、体の状態を丁寧に確認しながら施術してもらえたことで安心して通うことができました。今では安静時の痺れも気にならなくなり、仕事にも支障なく動けるようになってきています。事故前の状態に戻れるよう、もう少し頑張って通院したいと思います」とのお声をいただいております。

担当者からの結び・アドバイス

交通事故による症状は、時間が経過してから痛みや痺れが強く出るケースも少なくありません。「少し良くなったから大丈夫」と自己判断で通院を中断してしまうと、症状が長期化することもあります。違和感があるうちは無理をせず、専門家の評価を受けながら段階的に回復を目指すことが大切です。また、日常生活では長時間同じ姿勢を続けないことや、首や腕に過度な負担をかけない工夫を心がけましょう。同じような症状でお悩みの方は、早めにご相談いただくことで、安心して回復への道を歩んでいただけるのではないかと考えております。